実家を兄弟の共有名義で相続。数年後に売ろうとしたら相続人が複雑になって売れない。
高齢化社会といわれているこの頃、相続問題は本当に身近な問題です。家は、大した財産もないから大丈夫と油断しているといろんな問題が出てきます。
今回の件では、ご両親が亡くなり3人のご兄弟での相続というお話です。
ご実家といっても建売住宅である為、それほど価値もないと思い相続も簡単に終わらせようと持分三分の一ずつで共有名義で相続登記をしました。3人とも遠方であまり仲も良くなかったためそのまま空家にして数年間そのままとなっていました。隣の家の方が建て替えをするのに敷地を広げたいと考え、売ってもらうようにご兄弟の方に連絡をとったのですが、一人の方と連絡がとれず、なんと行方不明となっていました。失踪届は出してあるそうで、もう数年経てば、死亡扱いになるということで売買予定をしようとしたのですが、今度は、その行方不明の方の御子息が「自分が住むから売らない」と言って勝手に自分の荷物を空家に入れはじめてしまい収拾がつかなくなってしまいました。
確かに、持分共有での相続は手続きも簡単ですが、こういったトラブルを避ける為にも対策をたてたほうがいいでしょう。
代表的な方法としては3つ
1.公正証書による遺言書で遺産分割の方法を具体的に書いておく
2.敷地が分割できそうなら分筆をして相続する
3.不動産を売却して現金にて分ける
相続が2代、3代を続けばどんどんと複雑化していきますので孫子の為にも解決できるときに上手に解決していきましょう