連帯保証人から緊急の電話
お正月気分も抜けた1月7日、大家さんのところに一本の電話が入りました。5,6年前からの入居者の連帯保証人の方からです。いつもなら年末に実家へ帰っていたその入居者が今年は連絡もよこさず、1月7日まで音信不通になっているのでアパートにいるかどうか確認してもらいたいという内容だったそうです。
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お正月気分も抜けた1月7日、大家さんのところに一本の電話が入りました。5,6年前からの入居者の連帯保証人の方からです。いつもなら年末に実家へ帰っていたその入居者が今年は連絡もよこさず、1月7日まで音信不通になっているのでアパートにいるかどうか確認してもらいたいという内容だったそうです。
急いでアパートに駆け付け、携帯電話にかけてみると、室内から着信音・・。この時点で予想できたので、警察に電話して一緒に立ち会ってもらいました。(焦って、合鍵で入っちゃうと第一発見者になって事情聴取など色々面倒なので、保証人さんにカギを渡すか、警官に入ってもらったほうがいいですよ)予想通り、室内で倒れていたのですが、大家さんは「思ったより臭いがないな」と思ったそうです。検死に来ていた先生に聞くと、最近の人間はコンビニ弁当なんかの食品添加物、保存料の影響なんかで腐りにくいそうです(この方も死後2週間経っていたのですが、外にはほとんど臭いしていなかったそうです)
その後は、葬儀屋さんを手配したり(こういう案件が得意な葬儀屋さんもいます。慣れているかどうかでその後の手間がだいぶ変わってきます)するのですが、保証人さんには、念のため、室内リフォームの件などを確認しておきましょう。裁判などでいくつか判例が出ていますが、リフォーム代や、今後数年、賃料を下げる必要があるのでその分の家賃の請求は妥当だということになります。連帯保証人にはこれを支払う義務がありますので、「可哀想」という気持ちを押し殺して、確認はしておきましょう。
前述の通り、例え、モデルルーム並みにリフォームしても、次の入居者を同じ家賃で見つけるのは至難の業です。というのも、次回からの契約説明の際には、入居者に「心理的瑕疵」として説明する義務があるからです。家賃はよくて60%くらいになりますのでいいことありませんね(最近は、若い人が面白半分、生活費を浮かせる目的半分で借りてくれたりしますが・・)中には、尾ひれがついて噂が広まり、幽霊が出るからと肝試しをされてしまう物件もあるようです。
ここの大家さんは、上記の事情と世間体、建物が古かったこともあり、解体することを決めて、解体費のいくらかを保証人に負担してもらったそうです。
入居していた方は、まだ40代と若かったのにこういった事になりました。これからは高齢の入居者も入れなくては大家業も成り立たなくなってきます。入居者と常にコミュニケーションとれというのは不可能ですが、できる限りやっていく必要があるのかもしれませんね。