放置空き家、そのままにしておくと増税&罰則もあります

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2018年07月17日

放置空き家、そのままにしておくと増税&罰則もあります

放置空き家が社会問題化しています

ニュースなどでも良く特集されるように放置空き家は地域の景観や安全を乱す地域問題として捉えられています。

例えば、
生い茂って隣地へ越境する草木
傾いて倒壊しそうになっている空家やブロック塀など
不法投棄されたゴミや汚物
屋根などの建材が飛散しそうな空家

遠方の親の実家などで目が行き届かなくてこのように状態になっていることもありえますよね。

空き家対策特別措置法と特定空き家

上記のような空家の状態になっていますと行政による空家の調査が入ることとなります。

登記情報や戸籍住民票の調査から敷地内への立ち入り調査がまずは行われるようです。
調査の結果「特定空き家」に指定を受けてしまいますと、住宅用地の特例がなくなってしまいますので、
固定資産税が最大で6倍、都市計画税が最大で3倍に増額してしまいます。


その後、行政による助言と指導を受け、それでも改善が無ければ勧告、それでもダメなら命令(命令違反をすると50万円以下の罰金です)と続き、最後には行政代執行により強制的にゴミの処分や解体工事を行うようになるそうです。(もちろん費用は全額所有者負担です)

特定空き家に指定されるケース

大きく分けて4つあります。

一つ目は、倒壊などの保安上危険となる恐れがある状況です。

建物や塀が傾いていたり壊れていたり、屋根が風でめくれあがりそうだったり、窓ガラスや看板が通行人に被害を出しそうな場合などです。

2つ目は、景観を損なっている状況です。

鳥の糞や犬猫の糞が散らばっていたり、生い茂った草木が敷地を覆っていたり、隣地にはみ出していたり、敷地内外にゴミが散らばっていたりという状況です。

3つ目は、衛生上有害となる恐れがある状況です。

ゴミ屋敷化していて臭いで周辺に迷惑をかけたり、建物が壊れている状態ですと、アスベストといわれる肺に重大な影響をあたえる物質がでていたりしますので特に注意が必要な状況です。

4つ目はその他の危険、迷惑な状況です。

たまに聞くのが、空家をおれおれ詐欺などの犯罪の拠点に使われたり、暴走族やヤンキーのたまり場にされたり(広い戸建ての家が肝試しに使われたなんてこともあるそうです)ゴミを放置したことで放火しやすい環境になっているなんて状況です。

これからの空家の管理について

今までは行政による罰則もゆるく、空家を放置しても責任追及されることもほとんどなく大概の事は「所有者も気づかなかった」で済むことでした。

しかし、これからは「所有する空家は適正管理する義務」があります。適正管理の行政指導が強化され、違反者には様々な罰則規定ができました。(立ち入り調査の拒否でさえも20万円の過料がかされる場合も)

空き家の見回りサービスなども充実してきましたので、そういったものを利用したり、色々な自治体でおこなっている「空家バンク」などの取り組みも利用したりして、空き家の放置はしないようにしていくことが大切です。

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