売ることが出来ない不動産であれば賃貸が一番です
思い入れがある物件だったり、相続人同士で売却の意思統一ができないといった場合には賃貸という方法も考えてみてください。
店舗用に貸せるようなロードサイドの立地でなくても、時間貸しで借りたいという需要もあります。カルチャースクールやサークル活動の方や、なかには撮影で使いたいというお話もありました。
中古住宅であれば、少し手直しして戸建て賃貸住宅として募集をしますと需要があります。
更地であれば、周辺状態にもよりますが、月極駐車場、コインパーキング、倉庫用地などとして貸し出すという方法もあり、税金を取られるだけの物件から収益をあげられる物件に転換できます。
費用対効果、何カ月で投資したお金を回収できますか?
収益を上げる物件に転換するかを考える場合にはまず、費用対効果を考えなくてはなりません。
私の考えでは2年間で投資した額を回収できるくらいが無理もムダもなく調度いいと思います。
例えば一戸建ての賃貸であれば家賃6万円で貸せるとして6×24か月=144万円でおおよそ150万円以下でリフォームするのがおススメです。栃木市の空家バンクの補助金を利用すれば50万円もらえるのでさらに効率的ですね。
駐車場であれば、舗装をかけて少し高めに貸し出すか、砂利敷きにして安く貸し出すかなどの判断も必要です。
周辺の状況のリサーチと、いつまで保有するかを考えましょう
上記の通り、賃貸については選択肢が無数にありますので、どういった方法がいいのかを周辺の賃貸事情や建築計画などのリサーチが重要です。
例えば、近くに大規模な工場や事務所ができる予定があれば、古い賃貸住宅で貸すより壊して駐車場にしたほうが魅力的かもしれません。
売買をする時期にしても、大切な判断となります。
長期的に保有する目的があるのでしたら、建物の内部まで徹底的に修繕してしまった方が将来的には費用削減になりますし(ちょこちょこ直すより一気に直した方が安上がりです)建物の状態によっては、いっそ建て直した方がほうが収益が見込める場合もあります。やはり新築の方が家賃も高めに取れますからね。
その物件を5年後も持っているかどうかを思い浮かべてみて、一つの判断基準にしてみてはいかがでしょうか?
賃貸市場はすでに飽和状態ですよね・・
相続税法改正に伴い、相続税対策として、近年はいたるところで建設されているアパートやマンション、ある意味では飽和状態なのが事実です。今後、人口減少の時代に入る中でリスクがあるのは事実です。
ご所有される不動産が駅徒歩10分以内であれば、そうとは限りません。また駅から少々離れていても戸建住宅であれば賃貸ニーズはあります。要は、どのような立地で、どのような用途へ転換することができるか否かです。