住宅の解体工事。周りの人から「お宝があるよ」の声!慎重に解体します

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2019年01月28日

住宅の解体工事。周りの人から「お宝があるよ」の声!慎重に解体します

相続人から建物解体依頼。現地に行くと近所の人が寄って来て・・

よくある話で、住んでいた方が亡くなってしまい、借地の為、建物を壊して更地にして返還したいと、相続人からの相談がありました。

まずは見積もりをする必要があるので、解体業者の方と一緒に現場を見に行きます。周辺に足場がかけられるかなどチェックしていると近所の方達が興味津々にこちらを見ていたので話しかけてみると、第一声が

「建物の中にはすごいお宝があるみたいだから慎重に探したほうがいいよ」
「なんだったら手伝うわよ」

・・・建物の外観はボロボロで今にも壊れそうな物件。相続人の話でも預貯金はほとんどなかったとの事なのでとても信じられない話ですね。


相続人の方に相談すると、もし話が本当だったら大変だから、一気に解体するんのではなく室内もしっかりと確認しながら片づけもするちょっと大変な工事になってしまいました。もちろん、少し割増料金になりますが、解体業者の社長も乗り気になってしまったので、みんなウキウキで作業開始です。

作業一日目、早速なんか出てきました。わくわくで箱を開けてみる

作業一日目、まずは室内の片づけからです。

室内はテレビなどで最近見かけるいわゆる「ゴミ屋敷」。こんな状態なので相続人の方もまるまるお任せにしたかったそうです。しかし、今回はお宝の為、みんなで頑張って片付けていきます。すると、普段使っていなかっただろう押入から箱に入ったブツが出てきました。・・エッチな本やビデオが大量です。確かに人によってはお宝かもしれないですけど・・近所の人にはこれを自慢していたのか??ちなみにレアなものがあったようで、少額で買取りしてもらえたそうです。


近所の事情通の方がやっている飲食店で夕飯を食べながら今日の発見物の話をしてみると

「違う違う、そういうお宝じゃないよ。」
「ご飯食べながら『俺は金の延べ棒と金貨を持っているんだ、骨董品もあるぞ』と話していたよ」

この話を聞いて、業者さんは明日こそ見つけるぞ!とやる気復活
お宝なかったら、大変だな・・

作業二日目・・の前に事件が。念願のお宝は??

作業二日目。9時頃に私もお邪魔してみると、なんか騒いでいます。お宝が出たのかと行ってみると、泥棒が入ったとの話。カギが壊されていて、後でまとめて持っていく予定にしていた壺や皿がいくつか無くなっていたそうです。

近所でお宝があるとか噂になっていたので泥棒も狙っていたのかもしれません。壺や皿しか無くなっていないようだったので骨董品屋さんにでも伝手があった人かもしれませんね。

現場には骨董品に詳しい人もいないので、工事日程が長引く方が嫌なので諦めて作業開始です。

ゴミもだいぶ処分して床が見えてくると床収納発見。その中に、入っていました!!金の延べ棒と金貨!! 

相続人さんも解体屋の社長も大慌てで買取業者に持っていきました。私たちは、今日はおいしいものおごってもらえるのかと楽しみに待っていました。

ところが、結果出たらすぐに電話をくれることになっていたのですが、なかなか連絡がありません・・・あれ?

今回の結論と教訓

社長、持ち逃げかよ!!と作業員の人たちが、ざわざわし始めたころ、ようやく帰ってきました。

「明日から通常通りの作業に入るぞ。無駄な捜索は今日でおしまいだ」

この一言でだいたい察しましたね。

全部偽物だったそうです。鉛にメッキ貼ってあるだけの明らかな偽物。
そりゃそうですよね。
金を持っている人ならもう少しましな家の状態にしてありますよ。
一人暮らしだったので寂しくて近所の人にかまってもらえるようにはったりで購入したのか、それとも本物だと思って騙されて購入したのかは謎です。

もちろん、ご飯の奢りもなく、私にとっても残念な結果でした。相続人の方のがっかり感が酷いので、割増料金もほんと僅かばかりにしたそうです。

今回の事で思ったのは、周りの噂話は話半分以下で聞いておいた方がいいなという事です。とはいえ、会う人みんなが「お宝あるよ」と言ってきたら信じちゃいますよ。
もし本当にお宝があっても近所の人にはなるべく言わない方がいいですよ。

泥棒さんもそのうわさを聞いてやってきますから

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